八ヶ岳美術館 清水多嘉示作品貸し出し ー 静岡の画廊に 諏訪圏外へは初めて
原村八ヶ岳美術館に収蔵されている清水多嘉示の絵画作品10点が、13日から静岡県沼津市の民間画廊、コロール(稲葉泰樹館長)に貸し出されることになった。絵画作品が諏訪圏外に出るのは初めてで、彫刻家として有名な清水多嘉示の絵に注目した珍しい企画展となる。
コロールでは、「平面サイドからの清水多嘉示」と題した企画展を12月5日まで企画。これに合わせ同美術館kら代表作で帝展出品作(1929年)の「憩いの読書」など10点が、二女の嫁ぎ先である岩崎家(東京都杉並区)から彫刻やリトグラフなど12点が提供される。
同美術館からの貸し出しは、岩崎家からの依頼によるもので、「憩いの読書」は同家からの寄託作品。同美術館によると「清水多嘉示は彫刻を志す以前に絵画で世に出た作家。著名な作品も多い」という。絵画の貸し出しは諏訪地方の美術館に数回行われているが、圏域外にだされるのも初めてで「原村と八ヶ岳美術館の紹介にもつながる」と話ている。
長野日報 1999(平成11)年11月11日(木曜日)掲載